認定NPO法人フローレンス様
リアリノのことを知った経緯は
全国小規模保育協議会の企業主導型保育チャプターに参加したことがきっかけです。
フローレンスでは保育園を現在14園運営していますが、企業主導型保育園は仙台の1園だけ。仙台スタッフの入れ替わりもあり、運営事務に行き詰まりを感じていたんですね。そこで他の経営者の方からアドバイスをもらいたいと思いチャプターに参加しました。
そのチャプターの代表がリアリノ社長の橋本さんだったのです。参加者が抱えている困りごとを一つ一つ丁寧に聞き取って解決策を提案してくれ、私たちが直面していた課題もその場ですぐに解決してもらいました。その後も何度か参加しているうちに、一問一答的に事務の課題に解決策をもらうだけではなく、園運営そのものに外部の視点・意見を取り入れることが事業に役に立つと思うようになりました。そこからいろいろなコンサルティング会社を検討し始めたのです。
それでリアリノにコンサルを依頼してくださったのですね。
実はリアリノさんに依頼する前に、いくつかの会社を検討しました。保育園運営の大手から、実際に企業主導型の園を運営している地元の会社まで。その中で、経営と保育の両方に実際的なアドバイスをいただけるということを重視し、リアリノさんだと確信しました。
どんな課題感があったのでしょうか。
手前味噌になりますが、フローレンスは14園の保育園を運営していて、現場も事務も社内にノウハウがあると思っています。しかしながら、かつて待機児童数が全国ワーストだった仙台市でも待機児童が0になるなど、保育を取り巻く環境は急激に変化しています。変化をしないといけないのは明らかですが、これまでの積み重ね、これまでの成功体験がある分、変化することに困難がありました。
しかも変化を主導すべき自分自身には保育のバックグラウンドがありません。変化の方向性を示すことはできても、保育の現場で変革のリーダーシップを発揮することもチャレンジがありました。
そこで現場のリーダーである園長と一緒に、まずは自分たちを認知することから始めていくことにしました。メタ認知するには第三者の視点がほしい。そこで保育園の経営のみならず現場の保育にも知見があるリアリノさんにコンサルタントと関わっていただくことをお願いすることにしたのです。
実際の関わりについて
プロジェクトは1年間に渡る長期プロジェクトで、園長と事務がメンバーです。リアリノの担当の菊地さんにファシリテーターとアドバイザーの役割を担っていただきました。
実際どんな取り組みをしたか
主体的に変化するためにはメタ認知が欠かせないと思っています。我々にとっては当たり前で変えるなんて思いもよらないことも、外部から見たらぜんぜん当たり前ではないかもしれない。まずは今までのフローレンスで当たり前になっていることを洗い出していき、リアリノさんではどうか、リアリノさんがご存知の他の事業者ではどうか、菊地さんからはどう見えるか、を聞いていきました。保育士の配置の考え方、業務内容、業務フロー、使うシステムに至るまで、本当に細かく棚卸しました。
変えていく事は難しいと思いますが、黒木さん含め皆さんの反応はいかがでしたか?
リアリノさんの視点が入ることで、立ち止まって見つめ直すことができたと思います。無意識に自分たちで作っていた当たり前にメスを入れることができました。菊地さんには、机上の空論ではなく事実に基づく実態を示していただいたり、現場の反応等についても事細かに示していただいたりして、イメージしやすかったです。なによりよかったのは「経営・事務が決めて現場に下ろす」ではなく、外部の視点を入れながら園長と一緒に未来をイメージし、1年かけて変化の方向性を一緒に決めることができたことです。菊地さんの第三者視点が大変役に立ちました。
ご支援実施後の成果・弊社に対する評価
まず、関わっていただけたことをすごくポジティブにとらえています。自分が変わらないと組織を変えるのは難しいと思っていますが、一緒に考えてくれたり時に提案してくれることをありがたく思っていて、私としても新しい考え方を持つことができたし、現場に新しいデフォルトの考え方ができあがったと思います。
保育・経営の両面を知る人が、私達のやりたいことを理解しながら入ってくれるスタンスがとても良かったです。求めていた「外部視点」による見直しができ、運営の適正化を実現できました。リアリノさんにとても感謝しています。